前回に引き続きお持ちの楽器を売りに出す、査定に出す前に調べておいたほうがいいことを書いていきたいと思います。

今回はお持ちの楽器の状態を簡単に見る方法を書いていきたいと思います。

今回はエレキギター、エレキベースの調べるべき箇所、確認の仕方を書いています。

状態によっては買取が不可な場合や予想以上に高い値段が付いたりする場合もあります。

ぜひ調べてみましょう。

エレキギター、エレキベース編

まずはエレキギター、エレキベース編です。

調べる部分は大きく分けて4箇所です。

一つずつ説明していこうと思います。

ネック

ここが一番重要な箇所でしょう。

エレキギター、エレキベースになじみがない方もおられるので、どこか説明しますと、

赤丸部分

こんなところです。

演奏の時に弦を抑えるところです。上のほうから下に行くにつれて、音が高くなっていきます。

ネック部分に移っている白い棒のようなものは金属製のフレットと呼ばれるもので、これによって音程が撮りやすいように一定の間隔でネックが仕切られています。

また頭の部分(ヘッド)についている丸いものは、ペグ、と呼ばれるもので、これによって、弦を調弦します。

黒い部分は指板と呼ばれる部分です。ネックの上にローズウッドなどの板材を張り付けていることが多いです。

ストラトキャスタータイプのギターに見られる白い指板のものはメープル材が張り付けられているものです。

ギターやベース(エレクトリック)の演奏性を考えるときに重要なところです。

ここでは以下の点を調べましょう。(赤字部分は抑えておいたほうがいいところです。それ以外は素人がやると楽器を壊してしまう場合もあるため、普段からいじったりしていないようであれば、素直に査定に出すときに調べてもらうようにしましょう)

弦高

文字通り、弦の高さです。これが高いと、張りのあるいい音が出ますが、その分弦の張力が強くなり、弾きづらくなります。

これが低いと演奏性は高まりますが、音に張りがなくなったり、後述する、ほかのネックの状態と加味した場合に低すぎると正常に音がならなくなります。

高さの調べ方ですが、まず弦のチューニングをしましょう。

先ほどのギターの写真向かって左側から6弦、一番右端が1弦という順番になっており、数字が低くなるにつれて、弦が細くなり、音も高くなっていきます。

写真のストラトキャスタータイプと呼ばれるギターの場合にはペグを正面から見た場合に半時計周りに回していくと、弦がきつく締まっていきます。

チューニングをする際には6弦から順番に以下の音に合わせて行きましょう。

6E(ミ)5A(ラ)4D(レ)3G(ソ)2B(シ)1E(ミ)

エレキベースの場合はギターの6-4弦までの音にベースの4-1弦の音(音符上の)を合わせておけば問題ありません。

アプリケーションで無料のチューニングアプリが出ています。

bossというところのものがおすすめです。これを使えば問題なくチューニングできるでしょう。

チューニングする際の注意点としてとっくに高音弦側に言えることなのですが、切れやすく、いきなりペグを回すと実にあっさり切れてしまうことがあります。押し入れで眠っていたギターならなおのことそうでしょう。ゆっくり慎重に、危ないと思ったら少し音程を下げて(♭にするなど)チューニングするとよいかもしれません。

チューニングが終わったら、弦高を図りましょう。

弦高は先ほど書いた、フレット上部から、弦までの長さを計るものと、ネックの指板から高さを計る方法の二つがありますが、今回はフレット上部から図ります。

計るのは12フレット(12番目のフレット、上の写真で言えば、点が二つ付いている部分)の6弦と1弦の高さを図ります。

だいたい6弦と1弦では6弦のほうが高いようにできています。

エレキギターの場合では2-2.5mmくらいの高さが標準

エレキベースの場合は3-3.5mmくらいが標準でしょう。

エレキギターの場合は3mmを超えだすと、弦高が高すぎるかなという感じです。

低い弦高に関しては口述するほかの点も含めればトータルで問題がない場合もあるため、1mmを下回っている、解放弦(弦を抑えないでじゃらーんと鳴らしたとき)を鳴らしたときにびりびりという弦とフレットが接することによってでる異音がなければそこまで気にしなくてもよいでしょう。

ベースに関しては4mm以上の弦高ですと機種にもよるのですが、高すぎるかな、というところです。

低い弦高に関してはエレキギターの場合と同様にお考え下さい。

これらの基準を参考に、極端に低すぎたり、高すぎたりしないかどうか調べてみましょう。

ここが、極端にひどいと、場合によっては(例えば安い入門機だったり、ほかの状態もよくなかったりすると)査定に出したのに買い取ってもらえないなんていう悲しいことにもなったりしますので、しっかり調べておきましょう。

ネックのそり

こちらも非常に重要です。

ネックはご存知の通り、一部そうでないものもありますが、基本的に木材でできています。

そのため、湿度の影響を受けて、膨張したり、縮んだりします。

それが、そりとなって表れるのです。

そりの種類は大きく分けて二つあります。

一つはネックが乾燥したことにより、収縮することや、ネックに必要以上に弦の負荷がかかることによっておこる順反りです。

ペイントで作った画像のためかなりデフォルメしております。

本当はほんのり曲がっています。

文字通り弦の力のかかる方向に沿っています。

木材からすれば自然な状態であり、うっすらこの状態であるのは楽器にとっては悪い状態ではないのですが、この状態が極端になると弦高が上がったり、弦の張力が上がる際に不必要に力が必要になったり、音程がうまく合わなくなったりします。

二つ目が逆反りです。

こちらは先ほどの順反りとは逆に、湿度が多いことでネックが膨張、または長年弦を緩めるなど、ネックに適度な負荷をかけなかったことによる変形、などの理由でおこります。

その名の通り、弦のかかる力とは逆方向にネックが曲がります。

弦高を下げるために意図的にこの状態にしている人もおられますが、基本的には楽器にとって不自然な状態です。

弦高を下げることができなくなりますし、場合によっては、まともに音がでなくなってしまうこともあります。

ただ、順反りにしろ逆反りにしろ、ネックの全体でおおむね均一に起こっているのならば調整のしようもあるのですが、一番恐ろしいのが、これらの症状がネックの一部分で起こったり、あるいは

6弦側では順反り、1弦側では逆反りになってしまうというねじれと呼ばれる状態です。文字通りねじれているわけです。

こうなってしまうと大変で、指板を削ったりと大がかかりな修理が必要になってしまう場合が多く、よほど高額なものや、人気のものでない限り、大幅に買取価格がさがり、場合によってはそこそこの例えばフェンダージャパン製品などでも買い取ってもらえない、値段が付かないなんていうことにもなりかねません。

各症状の調べ方ですが、簡単なものがあります。

ネックの最終フレットと一番頭のフレットを抑え、12フレットを見てみましょう。

正常な状態ですと、薄い紙が1枚入るか入らないかの高さになり、たたいてもかろうじて音がするかしないか、というような状態になります。

ここで、極端に間が空いていてしっかり音が鳴ってしまうようだと、順反り

まったく隙間がないような状態だと逆反りです。

ねじれに関しては素人ではなかなか判断しづらいのですが、先ほどのやり方で反りの具合を調べているときに、6弦側と1弦側で隙間の空き具合が違うなどの、判断の仕方があります。

必ず調べる必要があるのは以上の箇所かと思います。

以下の点は重要な部分ではありますが、機材がないと調べられないもの、知識がないままに調べると楽器を壊してしまう可能性のあるものです。

自己責任でお願いいたします。

電装系のチェック

文字通り、エレキギター特有の電気部品の動作確認です。

調べるにはアンプとシールドと呼ばれるギターとアンプをつなぐ楽器専用のケーブル必要です。

ただ、ちゃんとした状態のアンプやシールドでないと判断が難しくなるので、なかなか、いらない楽器を処分するような場合では用意が難しいのではないかと思います。

アンプがない場合はテスターで調べる必要があり、電子回路の知識が必要ですので、よりハードルが上がるでしょう。

調べる箇所は主に3つです。

  1. ジャック ここでは主に、シールドを入れた際に「がり」と呼ばれる。がりがり、ばりばり、といった感じの雑音がないか、接触が悪く、途中で音が途切れたりしないかを確認します。
  2. コントロール部分 ジャックを確認したら、こちらを確認します。エレキギターやベースにはボリュームやトーンと書かれたノブ、スライドバーのようなものが付いていますが、ノブで音量と音色、スライドバー(ピックアップセレクター)で音を拾う位置を調節します。ノブでは、しっかり音量が変化するか、がりが出ないか、音が途切れたりしないか、確認しましょう。トーンではがりが出ないか、音色が変わるかを確認しましょう。トーンは10に行くにつれて、シャキシャキした明るい音、1に近づくにつれて、もこもこしたこもった音になれば正常に働いています。ピックアップセレクターでは、どの位置でもしっかり音が出るかを確認しましょう。
  3. ピックアップ 音を拾う部分です。ここではこれがしっかり通電しているかを確認しましょう。アンプにシールドをつなぎ、ピックアップ部分をドライバーなど鉄でできたものでコツコツたたいてみましょう。通電していれば、しっかり音を拾います。ピックアップセレクターを動かし、それぞれのピックアップがしっかり音を拾うか確認しましょう。

電装系の確認はこのようなところになります。

次に調べておいたほうがいいのがロッドです。

ロッドはネックに入っている金属の棒です。これで、ネックの強度を担保するとともに、しめこんだり、緩めたりすることができるようになっていて、そりを調節することができます。

時計回りに回すとロッドがしまり、順反りの調節ができるようになっており、

反時計回りに回すとロッドを緩めることができ、逆反りに対応することができるようになっております。

ロッドは下の写真のようにギブソンタイプではヘッドにあることが多く、

フェンダータイプのギターではネックの末端にあることが多いです。フェンダータイプの場合はネックを取り外してからでないと調整できないことが多いです。

楽器を売る前の確認としてはこれがしっかり動くかどうかを調べます。

ただ、これの動かし方いかんによってはそれまで、問題なかったネックが動いてしまったりもするので、素人ではあまり手を出さないほうがいいでしょう。

やるのでしたら、自己責任でお願いいたします。

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