この記事ではレジェンドベーシストの一人、リーランドスカラーの使用機材をまとめて紹介していきます。

リーランドスカラーキャロル・キングからユーミンまで2400枚のアルバムに参加

リーランド・ブルース・スカラーは1947年5月28日アメリカウィスコンシン州ミルウォーキーで生を受けます。音楽一家というわけではありませんが、家にグランドピアノがあったことから、楽器に触れたのは早く、5歳からピアノを学びます。幼少期は天才ピアノ少年として有名だったようで、アメリカでもっとも歴史ある音楽劇場の一つであるハリウッドボウルが主催するハリウッドボウル協会から、熟練した若手ピアニストとして賞をもらったこともありました。

しかしその後12歳でいわゆる燃え尽き症候群に。その後はバーミンガム高校の中等部に進学、同校のオーケストラバンドでコントラバス奏者としてのキャリアをスタートさせます。65年に同校を卒業し、リーランドスカラーはサンフェルナンド州立大学に入学。ちなみにリーランドスカラーといえば、あごひげがトレードマークですが、高校卒業時にひげをそるのをやめ、以降長いひげが彼のトレードマークになっていったようです。

ちょうどこの時訪れたのがビートルズブームです。エレキギターとエレキベースによるロックミュージックの台頭、ウッドベースではこれはできんと感じたのかどうかはわかりませんが、この時にリーランドスカラーは父のつてでエレクトリックベースを入手、こちらもプレイするようになりました

リーランドスカラーといえば、キャロル・キング、ジェームステイラーフィルコリンズ、日本の竹内まりあやユーミンこと松任谷由美(当時は荒井由実)など多くのアーティストの楽曲にベーシストとして参加、合計2000枚以上のアルバムにかかわるのですが、いわゆるセッションベーシストとしてのキャリアは大学在学時からはじまっていたようです。

キャリア初期は友人のギタリストであるダンダグモアのバンドを含む多数のバンドに所属。1969年にジェームス・テイラーと出会い、彼のバックバンドの一員となり、のちの多くのヒットタイトルを狭窄することになります。

80年代には世界に活動の幅を映し、76年野口五郎のGORO IN LOS ANHGELES U.S.Aや荒井由実14番目の月など日本人アーティストの楽曲へも参加しています。

特に荒井由実=松任谷由美のベーシストしての活動は長く、2002年のWings of Winter, Shades of Summerまでベーシストとして楽曲政策に参加しています。

アーティストの楽曲製作以外にもテレビコマーシャル、映画の劇半などのベーシストしても参加、精力的に活動を続け、現在までで約2000枚以上のアルバムにかかわりました。

75歳となった現在も、ライブ活動、セッション活動をはじめ、自身のYoutubeチャンネルを立ち上げ、飾らない姿で、プレイのコツなどを教える動画を発信しています。

リーランドスカラーの使用機材

ある種、音楽職人のようなところがあるリーランドスカラー、職人らしく機材にもこだわりがあるようで、用途に合わせて多少の変化はあるものの長年、愛機を使いづつけました。

リーランドスカラー 使用ベース

使用ベースを見ていきましょう。

・フランケンベース(1962プレシジョンベースネック、Charvelボディ)

リーランドスカラーのキャリアにとってなくてはならないのが、俗にフランケンと呼ばれるコンポーネントベースでしょう。実際、上記動画などで、入手の経緯や詳細を語っていますが、フランケンとしか予備用のない機材です。

入手の経緯は不明ですが、まず1962年製のプレシジョンベースを入手していたスカラー。それをなんと、リペア職人に頼んでジャズベースっぽくリシェイプ。そして、ネックにあうボディを当時まだリペア専門の小さな工場だったChavel社で作ってもらい、組み込んだとのこと。

ちなみに、ネックをリシェイプしたので、フレットはすべてリフレットしなければならず、そのとき選んだのが一番細いマンドリンのフレットだったんだとか。単に見た目が気になっただけで、無理だとめるルシアーを押し切って選んだそうですが、その後発売された自身のシグネチャーモデルでもこれを使用するぐらいのお気にいりに。これがリーランドサウンドの肝となっていくのだから面白いですね。

もう一つ面白いのがボディです。ピックアップはEMGのプレシジョンタイプですが、本来のプレシジョンベースの一ではなく、ジャズベースのフロントとリアの一に2個セット。そして、本来ピックアップがあったいちに「あんまり穴はあけたくねぇから」とアクティブピックアップ用の電池ボックスを配置したそう。革新的なんだか、面倒くさがりなんだかわかりません。

こんなめちゃくちゃな経緯で作られたフランケンですが、なんとリーランドスカラーの約85%のレコーディングで使われたとのこと、本人も語っていますが、世界で最もレコーディングに使われたベースの一つなんだとか。

・ワーウィックシグネチャーモデル

不動の一番的ベースを持っているリーランドスカラーですが、何度かシグネチャーモデルも誕生しています。その一つがワーウィックのもの。もともと、ワーウィックのホローボディのモデルStarをサブとして愛用しており、その基礎的な部分を受け継ぐ形で誕生しました。ちなみに、先ほど説明したようにこのベースにもマンドリンフレットが使われているようです。

・Dingwall シグネチャーモデル5弦

もう一本のシグネチャーモデルがこちらです。カナダのハイエンドベースメーカー、Dingwallが作る一本。ファンフレットを採用するなどかなり現代的な要素のある一本ですが、かなりお気に入りのようで、緑、青、ゴールドなど複数カラーのものを所持しており、近年のYoutube動画ではほとんどといっていいぐらいこの機材を使用しています。

・Hoffnerベース

BBキング生誕80周年を記念した作品で使用したベースとのこと。リーランドスカラーは彼の大ファンのようで、ピックガードにサインをしてもらったそうです。

リーランドスカラー 使用アンプ

アンプを見ていきましょう。こちらも長年一貫して同じ機材を使い続けているようです。

・Euphonic Audio iAMP500コンボ

20年近く使用しているという、ハイエンドなオーディオ機器ベースアンプの製作を手掛けるアメリカEuphonic Audio製のコンボアンプ。こちらは主に自宅使用のために持っているもののようで、ステージでは、同社のヘッドアンプiAmp800などを使用しているようです。同社のメインアーティストの一人で、リーランドスカラーの長文インタビュー記事が同社の公式サイトに投稿されています。こちらに関しては日本ではなかなか手に入りにくい機材。手に入れたい方は出物を気長に待つしかなさそうですね。

以下追記

そのほか海外アーティストの機材まとめはこちら

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